夢蹟人 《むせきのひと》



小鹿鳴く 若草の

君を追う 愛の影

立ち籠める 霧朝(あした)
 
春日辺りの石畳



史蹟跡 明日香村

謎めく心 堪えかねて

古の鐘 響く

過ぎ去るときに涙する



夢追い人の叶わぬ夢は

何時の世も同じ

夢が夢で終わらぬように

其の夢を追い続ける



野に開く 平城の

今は無き 夢の跡

夕暮れ告げる 黒い鳥

靄(もや)めいた 古都の庭



草の澄む 斑鳩の

闇の中の 木洩れ日に

朧気(おぼろげ)な 月光(つきひかり)

君の面影 たじろぐ私



恋する人の叶わぬ夢は

何時の世も同じ

恋しい人の心を掴めずに

其の恋を追い続ける

           84.1.4



コメント(当時)

この詩は夢で見た場景がもとになっている.内容は奈良へ旅行 した時の情景や古都への憧れ,自分の想像,片思いの人への思い を折り込んである.そして・・・も.自分ではなかなか画期的な 作品だと思っている.言葉の選択のおかしな所もあるが,しかた ないだろう.ちなみに若草は若草山,春日は春日大社,飛鳥にしな かったのは明日香の方が優しい感じがするため.平城は平城京跡の こと.あの人は”夢蹟人”どうせ私は”無責任”



コメント(02.5.30)

う〜む,いま読み直しても意味深.お気に入りなんす.