恋情 《こいごころ》
秋の狭間の心寂しい時に
白い窓辺の淡い日ざしの中には
貴方が本を読む姿
久しぶりに会えたけど 他人行儀な人だから
知らぬふりして通り過ぎるだけ
あの頃より美しくなった貴方はどこか大人びて
投げる小石が水面を騒がすように
私の胸の中にlemon色の模様を描く
通い慣れたこの道の影は長く
白い子犬が足早に過ぎ去り
空は爽やかすぎる
変わり行くのは 貴方の髪の長さと私の心の寂しさと
知らぬ間に遠く霞むだけ
あの頃 貴方の後ろ姿を追い掛けたけど
素直な言葉が伝えられずに
私の胸の中にorange色の風が吹く
84.6.5
コメント(02.6.15)
もうちょいって感じ
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